サッカーのブラジル遠征で感じた育成年代の世界との差について解説します。

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私が育成年代の頃ブラジルに数か月間遠征しました。日本の季節は夏で、ブラジルは冬でしたが、そこまで寒さを感じることはなく、非常に過ごしやすく、サッカーをプレーするには、ちょうどいい気候でした。

滞在はサンパウロが中心で、いたるところにゲイラカイト(凧)が電線に引っかかっていたり、落書きの数が多かったことが印象に残っています。

また、飛行機から降りた第一印象は埃っぽく香水の匂いなのかブラジル特有の匂いを感じました。

その他で印象に残っていることは、バスで移動している時に見えたファベーラと呼ばれるスラム街の光景が非常に印象的で、ストリートサッカーをしているところは、テレビで見たままの光景でした。

練習環境は、お世辞にも充実していると言い難く、芝のグランドが多いものの、芝が剥がれ土が見える部分が多いグランドであったり、シャワーなども突然熱い水が出てきたり、冷たくなったりと食事面も含めて、そういった環境に慣れるのは非常に大変でした。

ブラジルでの滞在期間中、公式戦への出場とブラジル人コーチからのサッカーの指導をメインに数々のことを学びました。

ブラジル遠征で、私が感じた日本とブラジルの違い、世界との差について解説したいと思います。

・技術、フィジカルについて

正直なところ、育成年代では大差はないかなと思います。私の個人的な印象では、フィジカルが強い選手よりもテクニシャンが多い。ただ、ディフェンスは身長が高く、パワーがあるけど少し動きが遅く横の動きに弱い、俊敏性は日本人のほうが能力は高いと感じました。

現代でも育成年代では、ネイマール(PSG)選手より圧倒的に宇佐美(ガンバ大阪)選手のほうが凄かったらしく、育成年代では逆に日本の選手のほうが優れているかもしれません。

・マリーシアについて

ポルトガル語で『ずる賢さ』を意味します。正直なところ、大きな文化の違いを感じました。スポーツマンシップに則り正々堂々と・・・という言葉は彼らにはないと思います。審判が見ていないところで肘を入れてきたり、足を引っかけたり、VARであれば、一発レッドの行為は多々ありましたし、時間稼ぎなどはかなり上手い印象です。

また、彼らは裏を取る動きが抜群に上手く、相手の顔の動きをみて、視線がそれた瞬間に裏を取りに行くという、ことを自然にやっていました。

・ブラジル人コーチからの言葉

日本人は大人しいということを度々言っていました。ほとんどコーチに質問をしてこない、ブラジル人はもっと質問をしてくると。これも文化の違いかもしれません。基本、日本人は監督のありがたい話を黙って聞いて、最後に『ありがとうございました!!』と挨拶をするのが基本パターン。そこで監督に質問をしたり、ディスカッションをしたりということはほとんどありません。ブラジル人は、コーチに質問をしたり、ディスカッションをしたり日頃からやっているようです。

あと、日本人はまじめで素直すぎるということを言っていました。上述したマリーシアの真逆です。なお、マリーシアという言葉はサッカーが上手いという代名詞でブラジルでは誉め言葉らしいです。

育成年代では大きな差はないものの、オリンピック代表やフル代表になると、大きな差が出てくる要因として、マリーシアなどの文化の違いやコーチとの関係性の違いなどが考えられます。

また、ブラジル人はサッカーをスポーツではなく、遊びの延長線上で捉えているので、コーチとの接し方や、マリーシアなどで日本との違いが生まれるのかもしれません。

私自身は数か月のブラジルの滞在であったため、もしかすると他にも大きな違いがあるかもしれませんが、私自身が肌で感じたことをお伝えしました。

日本のいい部分を残し、ブラジルなど強豪国のいい部分をうまく取り込んで、ワールドカップで上位を狙えるような日本サッカーとなることを願っています。

ももかつ

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