サッカー育成年代の飛び級のメリットとデメリットについて解説します。

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はじめに

サッカーにおける飛び級とは? 
下のカテゴリーの選手が上のカテゴリーでプレーをすること。
※世代を飛び越すという意味合いで使用されているケースもありますが、今回の投稿では上のカテゴリーでプレーをするという意味合いで捉えています。

サッカーの育成年代においての飛び級ですが、記憶に新しいのがスペインでプレーしている久保建英選手が2世代飛び級で代表に選ばれたり、今や当たり前のように行われています。

現在、行われている高校サッカー選手権大会を観戦していても、多くの選手たちが1年生からレギュラーで活躍しています。

また、世界的にみても下のカテゴリーの選手で実力のある選手は、上のカテゴリーでプレーをしています。

私自身も、小、中、高と実際に飛び級を経験してプレーをしました。今回はその経験や知識から飛び級のメリット、デメリットについて解説させて頂きたいと思います。

サッカー育成世代の飛び級のメリット、デメリット

選手が成長するうえで、飛び級は必要だと思います。

選手は実力が均衡している中で、プレーをすることが一番成長するといわれています。

実力のある選手が同年代でプレーを続けると所謂、ぬるま湯に浸かっている状態でのプレーとなるため、成長することはできません。

フィジカルも技術力も高い上のカテゴリーでプレーすることによって、レベルアップすることが出来ます。

また、チーム内での競争を促進させる効果もあります。

上の年代の子は下の年代の子には負けれないというプライドも生まれるでしょうし、チーム内の競争が促進されることによって、チーム全体のレベルアップにも繋がります。

更には、飛び級を経験した選手は、自分の年代に戻ってプレーをするときに、いいプレーを還元することも出来ますので、下の年代のレベルアップにも繋がります。

ただし、デメリットもあります。

プレースタイルによっては、飛び級をすることによって、自分のストロングポイントを消してしまう選手がいます。

上の年代の子たちのレベルに合わすために、プレーが消極的になってしまったり、ミスを恐れてしまって自分の持ち味が十分に発揮できないケースもあります。

選手一人一人の個性やプレースタイルをみて、飛び級を行うか行わないかを決定する必要があると思います。

その他の懸念点としては、私の時代もそうでしたが、保護者の方で理解をされない方が一定数いらっしゃるという事です。

私自身も中学1年時に3年生の試合に出場していました。

中学校最後の大会で3年生は試合に出れず、1年生が試合に出ているため、クレームがあったそうです。

中学時代の監督は、県トレセンの監督でもあったので育成に重点を置いている指導者でした。

後から聞いた話ですが、クレームをしてきた保護者の方には、選手の育成のためにも1年生の私を試合に出場させていると丁寧に説明してくれたそうです。

また、選手によっては試合に出ている下級生に対し、試合に出れない上級生は、いい感情をもっていない選手もいるでしょう。

そういった点をクリアにするには、チームの方針や指導方針が明確になっている必要があると思いますし、選手への説明も十分に行う必要があると思います。

まとめ

飛び級に関しては、様々な意見があると思います。

高校や中学の部活動はあくまで学校教育の一環であるという意見もありますし、勝ちに拘るか、育成に重点を置くかでも考えが変わると思います。

ある高校では1年生は試合には出場させず、技術力の向上や体力作りに集中させるという方針を打ち出しているところもあるようです。

チームや指導者によってそれぞれの考え方がありますので、チームを選ぶ際や進路を決定する際には、チームの方針や指導者の方針を確認し、方針に共感できるチームへ入部されることも一つだと思います。

ももかつ

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