ゴールデンエイジとは
私は小学生から大学生までサッカーをプレーしました。
私たちが今でいうゴールデンエイジの歳のころは、おそらく、ゴールデンエイジという言葉をなかったと思います。
もしかすると言葉自体はあったかもしれませんが、言葉が広く普及したのは、もっと後だと思います。
ゴールデンエイジについては、サッカー協会のハンドブックには以下のように記載されています。
U-10~U-12年代は心身の発達が調和し、動作習得に最も有利な時期とされています。集中力が高まり運動学習能力が向上し、大人でも難しい難易度の高い動作も即座に覚えることができます。
JFAキッズ(U-8/U-10)ハンドブックから引用
「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、世界中どこでも非常に重要視され、サッカーに必要なあらゆるスキル(状況に応じて技術を発揮すること)の獲得に最適な時期として位置づけられています。
ゴールデンエイジについての個人的見解
私の周りでは、もうすぐゴールデンエイジなので、いいチームを早く見つけないととか、今はゴールデンエイジなので沢山サッカーの練習をして技術を身に付けようとか、この時期にトレセンに選ばれておかないと将来的に厳しいとか、そういった声を聞くことが多々あります。
あくまで個人的な見解ですが、必要以上にゴールデンエイジに拘らなくても私はいいかなと思います。
その理由については以下の3点があげられます。
・ゴールデンエイジで成長するのは神経細胞なのでサッカーのみに限ったことではない。
ある研究によると、様々なスポーツをやっている子供のほうが最終的に一流になる可能性が高いとの事です。
中学校までは違うスポーツをやっていて、高校でサッカー強豪校に一般入試で入学後、大学を経てプロになった選手もいますし、ワールドクラスの選手では日本が初めてワールドカップに出場した1998年のフランスワールドカップの初戦でゴールを決められた、アルゼンチン代表の世界的ストライカーのガブリエル・バティストゥータ選手は、9歳でサッカーを始めますが、17歳までバスケットボールと両立しています。
普通は、一点集中で、サッカーに専念したほうが技術も身につくと考えますが、ゴールデンエイジに発達するのは神経細胞なのでサッカーに限った事ではありません。様々なスポーツで身に付きますし、極端な話、休み時間の鬼ごっこでも身に付きます。
・中学生、高校生になっても技術は十分身に付きます。
スペインのある地域では、12歳になるまで、サッカークラブに所属することを条例で禁止しているところもあるそうです。理由は様々なスポーツを経験し、その中から、自分の好きなスポーツを選択するという観点からだそうです。
また、私が小学校5年生の時に国際大会に出場した際に、アルゼンチンのクラブと試合をしたのですが、非常に上手い選手がいたため、通訳を通して、あの選手は将来プロになるかを指導者の方に聞いたところ、これからいろんなスポーツをやるのでそれからサッカー選手になるかを決めるという回答が返ってきました。
上述したバティストゥータ選手と同様に様々なスポーツを経験させるという文化がスペインにしろ、アルゼンチンにしろワールドカップ優勝国で根付いているというのは非常に興味深いことだと思いました。
中学、高校で技術が身につかないとするとスペインだとかアルゼンチンがワールドカップに優勝することはないですし、中学生まで別の競技をやっていた選手がJリーガーになることもないでしょう。
・小さい頃からサッカーをやり過ぎると途中で息切れして、熱が冷めてしまいます。
まさに、私の経験談ですが、サッカーに限らず、何でもやり過ぎは良くないと思います。
私も小学生の時は都道府県トレセン、中学生の時は地域トレセンでしたが、高校は国体選抜からも漏れていますし、トレセンにも参加していません。
私以外にも、小中とトレセンで活躍した選手が、高校ではレギュラーになれなかったとか、サッカー自体を辞めてしまったということを多く耳にしました。
それとは逆に小中と無名でトレセンにも参加してない選手が高校で突然、成長してそのままプロになったということも多く聞きます。
あくまで個人的な見解で、選手の性格にもよるとは思いますが、小さい頃からサッカーをやり過ぎるのもよくないのかなと思います。
例えば、7歳から30歳までサッカーを続けたと仮定して、ゴールデンエイジの時期は試合に例えると前半15分~20分くらいでしょうか。
あまり飛ばし過ぎると私のようにハーフタイムまでもたない選手もでてくるでしょう。
まとめ
あくまで個人的な見解ですので、参考程度にして頂ければと思います。ちなみに、私の息子も今10歳ですので、ちょうどゴールデンエイジの時期にあたります。おそらくあの調子だとゴールデンエイジという言葉さえ知らない様子ですが、今度知ってるか聞いてみたいと思います。
ももかつ
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