結論:
・親、指導者などが選手に対して勝利や成長など過度のプレッシャーをかけない
・しっかりした選手へのサポート体制を構築する
・サッカーだけではなく様々なことを経験させる
・過度な練習で選手を追い込まない
バーンアウトシンドローム/燃え尽き症候群
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより引用
それまでひとつの物事に没頭していた人が、心身の極度の疲労により燃え尽きたように意欲を失い、社会に適応できなくなること。
はじめに
私は小学生から大学生までサッカーを続けましたが、おそらく高校の途中で燃え尽き症候群になっていたと思います。
大学もサッカー推薦で入学しましたが、高校程、練習量も多くはなく厳しくなっかたのですが、暫くは地に足がついてない状態でサッカーをプレーしていました。
途中、一軍に上がりましたが、完全に情熱を失っており、自ら二軍に落としてくれと直訴しました。
その後、しばらくしてサッカーを辞めることになります。
私の過去の経験から、私のように燃え尽き症候群にならない方法、について解説したいと思います。
燃え尽き症候群になることを防ぐ方法
・親、指導者が選手に対して勝利や成長など過度のプレッシャーをかけない
親からの過度なプレッシャーはかなりのストレスとなります。
子供に期待するのはいいことだと思いますが、過度な期待は選手のストレスを増大させます。
正直、私自身調子が悪い時などは、ほっといてもらいたいというのが本音でしたので、あまりサッカーの話をせずに、普通の会話をするくらいでいいかなと思います。
落ちこんでるときは試合結果なども聞くのもよくないので、遠くで見守るくらいがベストです。
指導者に関しては、僕らの時代は当たり前でしたが怒鳴ったり、暴言をはいたりするのではなく、勝利に拘らず、長期的な視点で選手の成長が成長するように指導を行って頂きたいと思います。
厳しい言葉だけではなく、褒めて選手を伸ばすことも重要です。
・しっかりしたサポート体制を構築する
サッカーのことで過大なストレスを感じた時に、一人でかかえこませずに、指導者や家族がしっかりサポートすることが重要です。
たまには練習を休ませて、息抜きをさせることも必要だ思います。
個人的な意見ですが、信頼できるのであれば、サッカーについては指導者に任せ、家族はサポートに徹するほうがいいかもしれません。
最近であれば、メンタルトレーナーの方に話を聞いてもらう、アドバイスをもらったりするのも一つの手だと思います。
・サッカーだけでなく、様々なことを経験する
サッカーだけが人生ではなく、サッカー選手になったとしてもその後の人生のほうが遥かに長いです。
サッカーだけにのめり込み過ぎると周りが見えなくなり、最悪燃え尽きてしまいます。
勉強も、遊ぶことも、恋愛も全て大事だと思います。
様々なことをバランスよく経験することで時にはサッカーのストレスを低減することができると私は考えます。
・過度な練習で選手を追い込まない
日本人は、時間をかけて練習する。=上手くなると勘違いしている部分があります。
長い時間練習すれば、上手くなるのではなく、効果的な練習をすれば上手くなるのです。
むしろ長い時間練習すると体や精神面にも悪影響を及ぼします。
ジョゼップ・グアルディオラの練習のように、短時間で居残り練習をする力が残らないくらい全力で練習時間に100%集中するというのが私は正解なのではと思います。
過去のワールドカップ優勝国でもあるイタリアでは、ジュニア、ジュニアユース世代では週2回程度の練習を1時間半から2時間程度行うのが一般的だそうです。
育成年代では日本に比べると明らかに練習頻度が少ないですが、それでも世界No.1になれる。ボールを触っている時間ではなく、効果的なトレーニングをいかに行うかが重要だと思います。
ただし、世界No.1になるには、国民性やサッカー文化の違いも大きな要素だとは思います。
まとめ
キャプテン翼に憧れ、始めたサッカー。
小学校の頃は日が暮れるまで友達とキャプテン翼のキャラクターになりきってボールを追っかけていました。
毎日が楽しく、ボールを蹴りたくてウズウズしている。そんな毎日でした。
しかし、年齢を重ねるにつれて周りのプレッシャー、度を越えた指導、長時間の練習などにより、心身が壊れ燃え尽き症候群になってしまいました。
これは、育成年代の大きな問題点だと思います。
あなたの大切なお子様が、私と同じようなことを経験しないためにも、しっかりとサポートをして頂きたいと思います。
日がくれるまで友達とボールを追いかけていたあの頃の気持ちをずっと忘れず、皆様がサッカーというスポーツをいつまでも楽しみ、素晴らしいサッカー人生を送られることを心から願っています。
ももかつ
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