私立高校のサッカーの特待生制度での入学についての注意点を解説します。

SOCCER

まず、前置きとして私自身の経験であり、全ての学校が当てはまることでないということを前提に、記事を読んで頂けると幸いです。


私の場合は、ずば抜けた実力(一年生から即レギュラーで活躍レベル)でなければ、入学した後の風当たりは非常に強いと感じました。


私は授業料免除、交通費等免除の特待生で入学するも、一瞬だけレギュラーの時期はありましたが、基本3年間ベンチメンバーで卒業しました。

おそらく、即戦力として考えられていたため、厳しい指導の標的になったと思います。思い出したくもない悲しい話ですが、授業料泥棒、道具(無償支給)泥棒と言われたことさえありました。


私の学校ではないですが、学校によっては、先輩からいじめの対象になることもあるようです。

また、昔からの部活動特有の、負けた後のしごきや挨拶の声が小さいから罰走など理解不能な伝統が残っているような学校も未だに存在するようです。


入学前と入学前の扱いは、180度変わります。学校側からすれば、入ってしまえばこっちのもの。あたりまえのことですが、容赦なく厳しい言葉での指導が開始されます。


やはり学校側からすると授業料免除等でそれだけお金を払っているので、その分働いてもらわなければという感覚なのでしょうか。ぶっちゃけプロに近い考え方なのかと感じました。


15歳、16歳の年齢には少し厳しい環境だと思います。もちろん厳しい環境にあえて身を置きたいという考え方であれば否定はしませんし、ずば抜けている実力の持ち主であれば、問題ないと思います。

周りの雑音をなくし、サッカーに集中させたいのであれば、お金が絡むような、余計なものを排除できるような環境に身を置くことをお勧めします。


ケガやスランプ、病気、メンタル面の問題を抱える可能性もあります。チームメートとの関係の悪化や指導者からのパワハラなどの可能性も十分あります。

退部後の授業料の扱いをどうするかも入学前にしっかり契約書の内容を確認し、不利な条文があれば、交渉することも必要でしょう。

退部後は精神的に追い込まれてしまい、学校に居づらくなってしまう可能性もあります。

そういったケースもしっかり想定し、いろいろな選択肢を選べるような対応を予めとっておいたほうがよいかと思います。

サッカーだけが人生ではなく、プロになったとしてもサッカーは選手寿命が他のスポーツよりも短いので、その後の人生のほうが圧倒的に長いのです。

学校を辞めざる得ない状況になった場合その後の人生に与える影響が大きすぎると思います。

特待生で入学する際は、指導者や先輩などから情報をとり、高校の雰囲気や特待生の退学者はいるか?その理由は?などの情報を入手されることお勧めします。

また、可能であれば在校生からも指導法、雰囲気などの情報も併せて入手されることをお勧めします。
メディアからの情報はいいことしか書いていない可能性が高いので少し危険です。


指導者との相性も非常に重要です。見極めはかなり、難しいとおもいますが、指導力の他に人間性についても把握されることをお勧めします。

学校の進路は今後の人生に影響をあたえる重要な選択となります。

ジュニアユースや中学校時代の活躍が認められ、様々な高校に声をかけられることは、選手自身も今までの努力が、認められ非常に喜ばしいことだと思います。ただし、進路に関しては慎重に選択する必要があります。

全ての選手が該当するわけではなく、強靭なメンタルで逆境を跳ね除け、活躍選手もいるでしょう。

ただし、一部の選手で今回のような事例もあるということを認識して頂き、可能であれば事前に対処しておく必要があると私は思います。

スポーツ特待生への度を越えた指導は、サッカー勝利至上主義の弊害です。

対応が酷い高校に入学すると貴重な青春時間を無駄に過ごす事になります。しっかり入学前に下調べを行うことをお勧めします。
    

コメント

タイトルとURLをコピーしました